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Developer's VoiceWEED MAN 開発者の声

OREC開発部 村上友陽

OREC開発部村上友陽

人と稲にやさしいフロント作業機

入社当時から丸8年間、水田除草機WEED MANの開発に携わってきました。オーレックで水田除草機の開発が始まったのは2003年からだと聞いています。長い開発の歴史の中に参加させてもらっているという自覚を持ち、WEED MANを完成させるために開発に打ち込んできました。
 WEED MANの特長の一つである、フロントに作業機があるというレイアウト。そのメリットは運転席から前方の稲の様子を見ながら操作できるところです。これによってきちんと草が取れているか、大事な稲を傷つけていないかが分かり、安心して除草作業を進めることができます。
私が入社した頃、このレイアウトでの試作検討が本格的に始まり、良いフロント作業機を完成させることが私の大きな目標でした。完成に至るまでに、上手く草が取れなかったり、稲を潰してしまったりと何度も失敗を繰り返しました。しかし、農家さんと協力して改良を重ねることで、株間・条間両方の草をしっかり除草できる形になりました。
並行して、ハンドル操作を軽くするためパワーステアリングを搭載したり、深い田んぼでも作業ができるようにタイヤを大きくしたり、本機側も農家さんの要望を取り入れながら年々改良を重ね、現在のWEED MANが完成しました。

人と稲にやさしいフロント作業機

この人たちの力になりたい

開発の途中で上手く行かず、何度も諦めそうになりました。しかし、試験に協力してくださる農家さんが安心安全な作物をお客さんに届けようとひたむきに農業をされている姿を目の当たりにしたとき「この人たちの力になりたい」と心から思い、開発を続けることができました。
完成したWEED MANが今後、日本の各地でそんな農家さんの助けになれば、これ以上嬉しいことはありません。

この人たちの力になりたい

未来の農業を変える

除草剤に頼らない農業の手助けをするWEED MAN。「WEED MANは未来の農業を変えるよ」農家さんから掛けていただいたその一言は忘れられません。そんな大きなことをやっている意識はなく、私としては「この日本の、とある地域の田んぼで目の前にある課題と向き合ってきた」というくらいの気でいたので「未来の農業を変える」という言葉には喜びとともに大きな驚きがありました。
新しい時代の農業の活性化に向けてWEED MANがその一端を担っていくと確信し、その言葉を胸にこれからも開発に取り組んでいきたいと思います。

未来の農業を変える
OREC開発部 鈴木洋一

OREC開発部鈴木洋一

農家さんの期待に応えたい

WEED MANの開発に携わるようになったのは2008年。水田のことすらよく知らない状態からのスタートでしたが、新しいものを作り上げていくというワクワクがありました。しかし、開発は一筋縄ではいきません。1週間違うと草の状況、稲の状況が大きく変わるため、除草テストができる時期は限られており、時間との戦いでした。
テストをおこなうのは実際の農家さんの水田。大切な稲が育てられている場所です。開発初期は稲をだめにしてしまうことも多々ありました。それでも農家さんは「この機械が実現するなら」と惜しみなく協力し続けてくださり、感謝と同時に「きちんとした製品を作らないといけない」という責任を強く感じました。
農家さんからのご恩に応えるためにも、除草で大変な思いをされている全国の農家さんのためにも頑張りたい、なんとか期待に応えたい。このWEED MANが完成すれば水稲有機栽培を大きく変えられるはず。この想いだけを胸に、私たちは一致団結し、困難に立ち向かっていきました。

農家さんの期待に応えたい

株間の除草方式をつくりやっと見えてきた希望の光

とはいえ、私たちはなかなか思うように株間の除草能力を高めることができませんでした。万策尽きた私たちを救ってくれたのは農家さんのアドバイスでした。「稲と草は成長の差によって根を張る深さが違う」というヒントをくださり、そこから現在の回転レーキによる除草機構が生まれました。
この除草方式の完成によりWEED MANは格段に進化し、条間・株間両方の草を除草することができる、私たちが目指していた完成形へと到達できたのです。

株間の除草方式をつくりやっと見えてきた希望の光

多くの人たちに知ってほしい

WEED MANの除草能力の高さは多くの方に評価をいただいています。従来は草の芽が出始めた時に攪拌して除去するのが基本で、それ以上に成長した草の除草は難しかったのですが、WEED MANは草が見え始めてからも除草ができ、作業期間に幅を持たせられます。
開発者として何より嬉しいのは「WEED MANなら田んぼの草の問題を解決できる」と言っていただけたとき。「やってきてよかったな」と強く感じます。
私たちの次の目標はWEED MANをより多くの方に知ってもらうこと。有機栽培の難しさや重要性を広く一般の方にも理解してもらい、有機栽培米がもっと一般的になることが私たちの願いです。これからもそのための機械開発に取り組んでいきます。

多くの人たちに知ってほしい
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